KONOITOのこだわり 素朴なギモンに答えます!3
■そろそろ、本題!薬品を使わないで、綿製品を作る方法っていったいどうしたの?
●やっと本題ですね。
わたし、どうやったら無添加で柔らかい、水を吸う綿製品ができるか、
ヒントがもらえそうな人を探しては、どんどん会いに行きました。
■普通の綿製品は薬品を使うのが当たり前なんだからけっこう大変だったんじゃない?
●はい、大変でした!でも繊維業界に入ったのが遅かったので、
常識にとらわれずに自由に挑戦できたのがかえってよかったのかも。
たくさんの方々との出会いを通じて、いろんな勉強もしました。
そして、やっとみつけたのが「酵素」だったんです。
酵素とは
KONOITOが綿製品をつくるのに使っている酵素も、納豆菌の一種です。
酵素は、物質を分解したり、くっつけたりする特徴があります。
酒やパン、チーズ、味噌、醤油など、発酵食品は そんな酵素の力を利用しています。
KONOITOは、この酵素の特徴に着目し、糊抜きや精練など、綿布づくりに生かしています。
■「酵素」って洗剤とジュースのイメージしかないや。
どんなふうに使って綿製品をつくってるの?
●酵素っていわれても、よくわからないですよね。
簡単にいうと、酵素の「分解する力」を使っています。
■ブンカイ?
●酵素は、モノとモノをくっつけたり、離したりする働きがあるの。
綿製品づくりでは、
◆糊を分解する「酵素」
◆不純物を分解する「酵素」
◆酵素を元気よく働くための、
砂糖と油でできた活性剤の3つを使います。
■酵素と活性剤で綿をどうするの?
●畑で採れた綿を糸にして、繊維を作り、
まずは不純物を取り除かないといけないの。
KONOITOでは、薬品をつかいません。
綿の繊維を酵素のお風呂のお風呂を入れてみたいな感じで
リラックスさせながら、酵素の「分解する力」を使って、不純物を取り除きます。
■酵素のお風呂に入れるの?おもしろい?
●そうなんです。ゆっくり時間をかけて、リラックスしてもらいます。
ゆっくりと回転させながら、中温で繊維をほぐしていくのです。
酵素は、高温では死んでしまいます。20〜60℃未満でよく働きます。
■気持ちよさそうですね。
●従来の薬を使わない、自然で優しいつくりかたです。
酵素風呂みたいな感じで、繊維をリラックスさせると吸水性がよくなるのよ。
■だから新しい綿製品でもしっかり水を吸うんだね。
●そう!薬を使わないから綿の油分がいい具合に残ってくれて、
柔軟剤は使わなくても綿花の自然な柔らかさはちゃんと保たれています。
従来の高温で薬品処理をしたら、油分は100%無くなってしまいます。
綿花は、硬くガサガサになってしまいます。
■いいことばかりばかり!
●そうでしょう!この酵素に出会えたおかげで、わたしがずっとつくりたかった、
従来の薬を使わない綿製品がようやくできあがりました。
時間と手間と原料費は従来ものと比べてかかるんだけど、
薬を全く使わない、という希望は、かないました!
■赤ちゃんにも、肌の弱い人にも、自然にも
みんなに優しい綿製品だね。
●やさしいっても心地いいのよね。
心地いいものを毎日つかう暮らしをたくさんの人に広めたいです!
水やエネルギーも一般的な作り方と比べてかなり少ないし、
一般的な薬品は、0%で、自然にやさしくないモノは使いませんよ。
■うん、心地いいのが大好き。
ガーゼケットにくるまってお昼寝したくなっちゃった。